
今年のお盆休みを活用し、ITパスポートという国家資格の勉強をしました。仕事上ITやシステムに関すること触れる機会が多くなり、長期連休を活用し、基礎固めが出来るものは無いかと考え、この資格勉強をしました。
国家資格ではありますが、独占業務などはなく、私の認識としては教養を得るための位置付けです。しかし、自分の時間を活用し仕事のフォローアップができる、そして、広くITの教養をえることで今後のキャリアに良い影響が与えられるのではないかと思いました。
ITパスポートの難易度
ITパスポートは、合格率は約50〜60%前後と、国家試験の中では比較的高く、合格率だけでみても取得しやすい資格であることがわかります。
また、学習時間は一般的に2か月で1~2時間程度の学習を続ければ、合格であると言われています。
私はエンジニアをしており、普段ITに触れている人であれば、上記よりも短い時間で合格出来ると思います。実際私は、お盆休みの1週間みっちり勉強して、受験をし合格することが出来ました。
ITパスポート試験では、IT技術だけでなく、経営戦略・会計・法務・プロジェクト管理など、ビジネス全般に必要な知識を幅広く学ぶことができます。
- ストラテジ系:企業活動、マーケティング、法務など
- マネジメント系:プロジェクト管理、ITサービス管理
- テクノロジ系:ネットワーク、セキュリティ、データベースなど
これにより、ITに苦手意識がある人でも体系的に理解できるようになり、ITに関する教養の第一歩として良い資格と言えます。 参考URL(情報処理推進機構)
私もこの試験で網羅的に知識を吸収することによって、ITに関する情報感度が上がってきていると感じます。勉強し一定の知識が無いと、スルーしてしまいますが、学習を通じて何となしに理解できることが増えてきている気がします。
メリット:受験タイミングが任意
ITパスポートは「CBT方式(Computer-Based Testing)」という形式で、全国の会場でほぼ毎日実施されているため、自分の学習が仕上がったタイミングで受験できるため、とても受験しやすいです。
会場へ行きPCを使って、マーク問題(全100問)を解いていくのですが、試験機会がいつでもあるためとても楽です。
メリット:ITパスポートをきっかけに更に知識を深めることが出来る
I Tパスポートは「情報処理技術者試験」の中でも最も基礎的なレベル(レベル1)に位置づけられており、 その後のステップアップに最適です:
- 基本情報技術者試験(レベル2)への橋渡し
- セキュリティ、ネットワーク、データベースなどの専門資格への導入
- DX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成の第一歩としても活用される
つまり、ITパスポートは「学びの入り口」として、今後のキャリア形成において非常に価値ある資格と言えます。
私は今回ITパスポートの勉強をしましたが、試験を合格してより知識を深めたいと考え、基本技術者の学習を準備しています。恐らく年末年始の連休を活用して勉強に着手出来ると思います。
普段の休日は、仕事に関する疑問点を解決する時間にあてており、まとまった時間で今回の様な資格勉強を通じて知識を深めていくのが私のスタンスです。
注意:全3分野から出題され、足切りがある
ITパスポートの試験内容は大きく3分野に分かれており、全3分野それぞれに足切り(最低得点ライン)があります。つまり、総合点が合格ラインを超えていても、どれか1分野が基準点を下回ると不合格になるため、大きく苦手を作らないことが重要です。
分野 | 内容 | 足切りライン(満点1000点換算) |
ストラテジ系 | 経営戦略・企業活動・法務など | 300点以上 |
マネジメント系 | プロジェクト管理・サービスマネジメントなど | 300点以上 |
テクノロジ系 | IT技術・セキュリティ・ネットワークなど | 300点以上 |
この足切りを下回らない様にするために、過去問を解くことをオススメします。過去問を解いて○×を確認し集計することで、自分の苦手分野に少し比重をおいて学習をすることで、合格を得ることが出来るとおみます。
私の学習について触れると、先ずは教科書を用いて一通りざっと知識を吸収します。その際に一つ一つを正確に覚えることではなく、おおよその流れを掴んで、例題等の問題演習を通じて知識確認。間違った箇所は✔マークをつけておきます。2週目はチェックマークのみの復習をし、3回目に全体をもう一回ざっと解いてみることをしています。
そして、先ほどの教科書の2週目の最中に過去問を解いて、同じく間違った箇所を✔マークつけて、何回も復習ということを行いました。
ITパスポートは教科書の量を見ると、少したじろいでしまうかもしれません。私は全部を完ぺきに理解することは不可能と考え、全体を何となしに掴んで、大きく正答が悪い箇所をフォローアップし、総合点を押し上げることで、合格を得ることが出来ました。
勉強をしたことは嘘をつきません。是非教科書と過去問をといて知識を身に付け、合格を掴みましょう。