日商簿記検定は多くの人が聞いたことがあるかもしれませんが、今回紹介するのは"ビジネス会計検定試験"と呼ばれるものです。
日商簿記は1級の勉強を通し、税理士試験や公認会計士試験への登竜門となり得るため、多くの人が受験しています。
ビジネス会計検定試験は受験者数では、日商簿記検定よりも少ないですが、"財務諸表から会社の状態を読み解く"ことを鍛えたい方にとっては、非常に有用な試験です。
この資格試験を通して、自身の知識の定着を図りたい方にとっては、有効な資格勉強です。
日商簿記検定とビジネス会計検定試験の違い
日商簿記検定とビジネス会計検定試験の違いは、財務諸表を作成するのか、財務諸表から読み解くのかの違いです。
日々の仕訳(お金のやり取り)を整理し、財務諸表を作成する能力を図る。
日商簿記検定HP:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
提示されている財務諸表から会社の状況を読み解く能力を図る。
ビジネス会計検定試験HP:https://www.b-accounting.jp/about/
日商簿記は、実務的な立場での能力・知識を身に付けていき、財務諸表と関わります。
一方、ビジネス会計検定試験では、既にある財務諸表から、会社の状態を把握し、分析する力を鍛えていきます。
そのため、多くの人によって実用性のある方はどちらかと聞かれると、私はビジネス会計検定試験をオススメします。
投資をする際に財務諸表から、企業状態を把握したい場合や、今後の予測を立てる際に有効であるためです。
日商簿記が不要かというと、そういう訳ではありません。
財務諸表が出来るまでの過程が理解できているため、逆算的な思考が出来れば、財務諸表からも分析可能です。
出来れば、日商簿記とビジネス会計検定試験の両方を学習し、内側と外側を理解するかの如く、勉強できればベストかもしれません。
ビジネス会計検定試験3級を受験した際に感じたこと
ビジネス会計検定試験3級を受けた際に、私は日商簿記2級を合格いている状態でした。
そのため、財務諸表に関してはある程度理解できていたため、ビジネス会計検定試験の学習はやり易かったです。
しかし、その時の学習で感じたことは、財務諸表から分析することが問われる検定試験のため、日商簿記の学習と違う筋肉を使っていたということです。
私自身は、勉強している時は楽しかったです。
分析することを通し財務に関して、今までよりももう一段理解度が増したと感じています。
そのため、ビジネス会計検定試験を勉強して良かったです。
ビジネス会計検定試験をどう取り組んでいくか
ビジネス会計検定試験3級を私が受験して思うことは、独学で攻略可能と言う点です。
ビジネス会計検定試験では、大阪商工会議所の公式の教科書と問題集がありますので、これらを使い学習を進め、突破することが可能と思います。
私自身は、以下の教科書と問題集を使って学習を行い、合格できました。
ビジネス会計検定試験公式テキスト3級〈第4版〉 [ 大阪商工会議所 ] 価格:1,760円 |
ビジネス会計検定試験公式過去問題集3級 [ 大阪商工会議所 ] 価格:1,760円 |
他にも教材は探すとありますが、あれこれ取り組むよりも、先ずは公式問題集を取り組み、余力があれば他のものも取り組んでいくくらいが良いと考えています。
日商簿記に関して全く知らないという方は、日商簿記3級に関してざっと学べる解説記事がありますので、こちらを参考にしていただければ幸いです。
ビジネス会計検定試験3級を合格した際の振り返りはこちら。
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