商品を売買した場合に、掛け取引として代金を後日払いにする時があります。
この商品を後で支払う際に用いられる勘定科目を"買掛金"と呼び、後で受け取る勘定科目を"売掛金"と呼びます。
掛け取引を私たちに馴染みある言葉に置き換えると"ツケ払い"
といったところでしょうか。
今回はこの買掛金と売掛金について解説していきます。
各種掛け取引とは
【掛け取引】
取引の代金を、取引日ではなく後日にまとめて支払うこと。
会社の立場で考えると、毎日数多の取引を行っており、その都度現金で支払ったり、小切手を振り出していたら手間がかかります。
従って、取引代金を後で支払う・受け取る約束(掛け取引)を相手としておけば、取引に生じる事務処理が簡潔になります。
それでは、実際に仕入側と売上側の両方から掛け取引を確認していきましょう。
①仕入れ側の仕訳
先ずは、商品を仕入れる場合の仕訳を見ていきましょう。
商品に関して詳細な記録をせず、"仕入"という勘定科目を用いて、簡潔に仕訳が出来ています。
次に、月日が経ち、買掛金の支払いをする際の仕訳を見ていきましょう。
負債の減少は借方に仕訳、当座預金という資産の減少は貸方に仕訳です。
②販売側の仕訳
次に、月日が経ち、売掛金を回収する際の仕訳を見ていきましょう。
最後に
掛け取引は、簿記3級で必ず出題され、その上の級を学習していく際も、この取引を理解できていないと、仕訳ができなくなります。
そのため、今回の掛け取引は重要なポイントの一つです。
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