小口現金について / Chapter1 現金・預金

簿記

 個人ならまだしも会社は資産(現金)を手元においておくのは危険と考えられます。
会社の資産は規模にもよりますが、数千万・数億以上でしょう。
従って、資産は手元へは置かず、当座預金口座にお金を預けていることが多いです。

 しかし、会社経営となると、多種多様な取引があり、毎日少額ながらの支払いも多数あります。
(例えば、従業員の旅費交通費であったり、文具等の消耗品費の支払いです。)

 このような状況下で、日々生じる少額の取引(支払い)を毎回小切手を振り出したり、口座に振り込んでいてはとても大変であるため、一手に少額取引を引き受けて、小切手を振り出すまでもなく処理してくれると楽ちんだと思いまいませんか?

 今回のトピックはこの楽ちんな方法を実現する”小口現金”と呼ばれるものを学びます。

小口現金って何?

 先程の説明の通り、
日々多少な少額取引を一手に引き受けて支払う際に用いる勘定科目を小口現金と呼びます。

 この時、一手に少額取引を引き受けてくれる人を”小口係(用度係)”と呼び、この人に一定額を予め渡しておくことで、会計処理を任せてしまうということです。

 仕訳の方法は、小口係に一定額を渡した時に小口現金勘定を借方に仕訳を行い、小口係が各種会計処理をする際は、小口現金を貸方に仕訳を行います。
 言い換えると、小口現金を渡した時は、小口現金という資産が増加し、支払いの度に、小口現金資産が減少するということです。

  例えば、あなたが出張後の旅費精算として4万円を小口係に伝えると、小口係が旅費を精算してくれます。そして、会社の会計の立場からすると、小口現金が減り、旅費交通費が費用計上されます。

 また、小口係を会社に設けて、上記のような方法を取ることを、定額資金前渡制度(インプレスト・システム)ということも頭の片隅に覚えておいて下さい。
※問題文に明記されていることが多々あります。

①小口現金の仕訳 / 資金を渡す時

例題1

当社は、本日より定額資金前渡制度を採用することとし、小口係に1週間分の資金として、¥50,000の小切手を渡した。


解答1
借方   金額貸方   金額
小口現金50,000当座預金50,000

小切手を渡したため、当座預金の資産が減少し貸方”当座預金”で仕訳を行い、小口現金を借方に仕訳します。



②小口現金の仕訳 / 一定期間の支払い報告

例題2

一週間後に、小口係から支払い報告を受けた。
支払いは、光熱費¥5,000、通信費¥10,000、旅費交通費¥20,000であった。


解答2
借方   金額貸方   金額
光熱費
通信費
旅費交通費
5,000
10,000
20,000
小口現金35,000

報告に上がった、経費を計上します。各種費用を借方に仕訳を行い、小口現金が支払いにより減少するため、貸方に小口現金勘定を仕訳をします。


③小口現金の仕訳 / 小口資金の補充

例題3

小口係に、小口資金の補給のため、小切手を振り出した。
(例題2の続きと考えること)


解答1
借方   金額貸方   金額
小口現金35,000当座預金35,000

 小口現金を補給する仕訳では、減少した分を補給します。
従って、例題2より¥35,000分の消費であったことが、この分を補給します。


最後に

 小口現金の仕訳は、イメージができれば、比較的簡単であると思います。
今回は以上です。
さらに問題に挑戦したい方、復習のために違う問題を解きたい方は以下のボタンから小口現金の仕訳問題記事をご活用して頂きたく思います。

簿記3級講座へ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました