仕入と売上の諸掛 / Chapter2 商品売買

簿記

 タイトルの通り、仕入の時と売上時の諸掛について解説していきます。
掛け取引は以前学習済みです。

 この”諸掛”は、付随費用の事を示します。
例えば、商品を仕入れた際の商品の”運送費”のことなどです。

 諸掛に関しては、商品取引が仕入れる側なのか販売する側なのかでも仕訳の仕方が異なります。

 また、先程例での運送費は当社(自身の会社)が費用を負担するのか、先方(相手先)が負担するのかによって仕訳が異なります。

先に結論から

 先に結論を述べると、以下の様になります。

仕入に係る諸掛売上に係る諸掛
当社負担商品の購入原価に含める
(即ち”仕入”勘定)
発送費勘定で仕訳を行う。
(費用の勘定)
先方負担(1)立替金勘定で処理
(2)買掛金を控除して処理
(1)立替金勘定で処理
(2)売掛金に含めて処理

 

 商品売買の掛け取引では、上記のことを考慮して、仕訳をする必要があります。

 それでは、実際の仕訳から確認していきましょう。

仕入れ側における諸掛の仕訳

例題

商品¥6,000を仕入れ、代金を掛けで支払った。尚、商品の引取運賃が¥500が発生し、引取運賃に関しては現金で支払い、当社が負担した。


勘定科目

仕入、買掛金、現金



解答
借方   金額貸方   金額
仕入6,500買掛金
現金
6,000
500

仕入に係る諸掛で、当社負担の場合の仕訳となります。
従って、引取運賃は仕入に含めて仕訳を行います。

 買うときの当社が負担したのであれば、それは商品を取得すために必要な費用ですよね?従って、仕入に引取運賃を含めるのです。





例題

商品¥6,000を仕入れ、代金を掛けで支払った。尚、商品の引取運賃が¥500が発生し、先方負担である引取運賃に関しては現金で支払った。


勘定科目

仕入、買掛金、現金



解答
借方   金額貸方   金額
仕入6,000買掛金
現金
5,500
500

仕入に係る諸掛で、先方負担の場合の仕訳となります。
勘定科目として与えられているのが買掛金であり、立替金勘定が存在しないため、引取運賃は買掛金を控除して仕訳を行います。

つまり、当社負担の発送費を買掛金を減らすことによって、後日発送費を先方から回収する手間を省いているということです。




売り上げ側における諸掛の仕訳

例題

商品¥8,000を販売し、代金を掛けで受け取った。尚、商品の発送運賃が¥500が発生し、現金で支払い当社が負担した。


勘定科目

売上、売掛金、現金、発送費



解答
借方   金額貸方   金額
売掛金
発送費
8,000
500
売上
現金
8,000
500

売上に係る諸掛で、当社負担の場合の仕訳となります。
従って、引取運賃は発送費勘定で仕訳を行います。

商品販売で生じた費用であるため、発送費勘定です。(当社負担)





例題

商品¥8,000を販売し、代金を現金で受け取った。尚、商品の発送運賃が¥500が発生し、先方負担で現金で支払った。


勘定科目

売上、立替金、現金



解答
借方   金額貸方   金額
現金
立替金
8,000
500
売上
現金
8,000
500

売上に係る諸掛で、先方負担の場合の仕訳となります。
今回の取引では売掛金が発生しておらず、さらには、勘定科目として立替金勘定が与えられていることから、発送費は立替金勘定で仕訳を行います。

ここで発生した先方負担である発送費は、後日先方から代金を回収できます。
従って、立替金勘定という資産で仕訳を行います。代金回収時に立替金勘定を減らすのです。
 こう考えると、売掛金がもし勘定科目として与えられていたら、発送費が売掛金に含まれるのも納得して頂けるのではないのでしょうか。


最後に

 諸掛に関する問題は、仕訳がどうしてそうなるのかを考え、理解し整理すれば完答できるようになると思います。例題の解答で、思いをぶつけました。文字が多くてすいません。
最後に初めに記載したまとめの表を添付します。もう一度チェックしてください。

仕入に係る諸掛売上に係る諸掛
当社負担商品の購入原価に含める
(即ち”仕入”勘定)
発送費勘定で仕訳を行う。
(費用の勘定)
先方負担(1)立替金勘定で処理
(2)買掛金を控除して処理
(1)立替金勘定で処理
(2)売掛金に含めて処理

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