簿記2級・3級を勉強し終えて、現在簿記1級の学習を行っている最中ですが、簿記2級と3級を合格圏に押し上げた私自身が実践した勉強法について書いていきます。
私自身、2級・3級共に試験日1か月前の予想模試を解いた際、100点満点中40点で合格圏からは大きく遠ざかっていました。
しかし、黙々と以下の方法で勉強した結果、両方とも合格でき、簿記3級は恐らく満点でしたので、実践してみては如何でしょうか。
※3級は得点の確認を行っておらず、あくまで自己採点の結果ノーミスだった
【結論】
試験日1か月前はとにかく、過去問や予想模試を繰り返し解くことが重要。
なぜそう考えるのか、またそのメリットを書いています。
但し、最近の問題は出題のされ方が少し変わってきているおり、そのことに対して私自身振り返った時に、ある程度対応できたのはなぜかも最後にふれたいと思います。
過去問や予想模試を繰り返し解く理由
今回紹介する内容は、一通り教科書の学習をし終えた方や、試験日1か月前くらいとなった人に対して有効ではないかと考えます。
理由としては、模試を使うので全体を何となくでも理解しておかなければならないこと、そして、時間がなくて70点を越えるために試験問題に慣れる必要があるためです。
大学受験を受ける際に赤本を解いたと思いますが、それと似ています。
簿記3級
日商簿記3級を学習している方は、初めて"簿記"のルールを知ることになります。
その時に、教科書や問題集を活用して、丁寧に繰り返し内容を理解していくことも大切であると思います。
しかし、合格するといった観点では、そのやり方の場合時間が凄く掛かってしまいます。
合格のためには7割正答して入れば良いため、まずはどういった内容の問題が出題されているのかを知ることが重要と考えます。
またこの過程で、簿記初学者が"簿記の全体を把握することが出来る"と考えます。
従って、過去問や予想模試をまずは数回分解いてみてほしいです。
その中で、気づくことが何個かあると思います。
試験時間内に解き終えれないであったり、今の実力が足りていないことであったりです。
そのことを念頭において次の模試等の学習に活かして欲しいです。
そして、私が最もお勧めするのは、模試を解いて間違えていた部分を記録することです。
その記録をもとに、間違えた部分を問題集や教科書でフォローしたり、数日空けて再度解いてみることを私は推奨します。
私の考えですが、正解している部分をわざわざ復習する必要はなく、間違えている部分を如何に理解し、正解できるようにしていくかが勉強で重要と思うからです。
是非、1か月前には模試の学習を始めてください。
簿記2級
簿記2級になると工業簿記が加わり、出題範囲が簿記3級と比べてそれなりに増えます。
この時に、教科書と問題集ばかりに時間を割いてしますと、結局簿記2級全体をカバーできなくなると思います。
理由としては、問題集で学習しようとすると、大体第1章から順番に学習を進めていくため、最終章に入った時には、第1章や第2章のことを忘れているのではないかと考えるためです。
従って、問題集は駆け足気味で一通り学習して全体を理解して、遅くとも1か月前には模試の学習に着手するのが良いと思います。
私自身で言えば、問題集は駆け足気味で少し飛ばしつつ全体を学習し、教科書は2周学習し"なぜその仕訳なのか"を理解しました。
※本試験155回が無くなった影響で、偶然そうなってしまった。
そして模試の活用は簿記3級のところと同じ考えです。
模試で苦手な分野が無いか把握し、間違えたところは数日空けて復習の繰り返し。
そして、問題集で更にフォローする。
もう一つ補足するとすれば
模試を何回か繰り返して解くことで、得点はある程度まで上がると思います。
しかし、本試験を受けた時に私が感じたことは、仕訳の本質を理解していないと辛い問題が何問かあるということです。
機械的に解答できる、言わるパターン問題も確かにあります。
しかし、簿記2級の第156回を受けた際に工業簿記の最後の問題で、急に会話問題形式で、直接原価計算と全部原価計算の違いを問う問題が出題されて、少しパニックになりました。
「今までこんな問題なかったじゃん」
そう思いながらも、一つ一つ丁寧に解いていった記憶あります。
第5問は全部原価計算の計算を恐らく間違えて、点数は20点中19点でした。
満点ではなかったものの、結果をみて私は教科書を繰り返し読んで良かったと感じました。
模試で点数を合格圏内近くに押し上げることはできると思います。
しかし、最近は今までとは違った出題も出てきていることから、過去問や予想模試だけでなく、教科書の戻り基礎をきっちり固めると、7割以上獲得することも底堅くなるのではないでしょうか。
簿記3級のちょっと復習したい方は、簿記3級講座を作成していますので、是非立ち寄ってみて下さい。