今回の内容は、差入保証金と諸会費と受取商品券について勉強していきます。
今まで学習してきた、他のものに比べると重要度は少し低いです。
他の学習が落ち着いてきたら取り組むくらいが良いと思います。
先ずは、各勘定科目についてを解説し、その後に例題をもとに、どうやって仕訳をしていくかを確認していきます。
【差入保証金】
不動産の貸借にあたって、敷金や礼金を支払うことがあります。
この代金を簿記の仕訳においては、差入保証金勘定で仕訳を行います。
不動産に関する仕訳を整理する以下の通りです。
家賃・・・支払家賃勘定 (費用)
敷金・・・差入保証金勘定 (資産)
その他手数料・・・支払手数料 (費用)
【諸会費】
会社が所属している団体などの年会費等の支払いに対し、諸会費(費用)勘定で仕訳を行います。
勘定科目は、頭の片隅に置いておくくらいで良いかと思います。
【受取商品券】
自治体が発行した商品券や、同グループ店で使用できる商品券に対し用いられます。
商品券を受け取った時は、資産の増加であるため、借方に仕訳を行い、譲渡した場合は貸方に仕訳を行います。
それでは、例題にて仕訳を確認していきましょう。
差入保証金に関する仕訳
当社は、店舗の貸借にあたり、1ヵ月分の家賃¥4,000と、敷金¥3,000を現金で支払った。
支払家賃、差入保証金、現金
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
支払家賃 差入保証金 | 4,000 3,000 | 現金 | 7,000 |
差入保証金は資産であるため、借方に仕訳を行い、
支払家賃は費用であることから、借方に仕訳を行う。
そして、資産である現金が減少するため、現金は貸方に仕訳をします。
諸会費に関する仕訳
当社は、所属している団体に、年会費¥2,000を支払った。
諸会費、現金
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
諸会費 | 2,000 | 現金 | 2,000 |
諸会費は費用であるため、借方に仕訳を行います。
そして、資産である現金が減少するため、現金は貸方に仕訳をします。
受取商品券に関する仕訳
当社は、商品の売上¥5,000の受取代金として、同額の自治体発行の商品券を受け取った。
受取商品券、売上
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
受取商品券 | 5,000 | 売上 | 5,000 |
受取商品券は、資産です。
従って、資産の増加は借方に仕訳をします。
そして、売上は収益であるため、貸方に仕訳をします。
最後に
いかかでしたでしょうか。
今回の内容は例題で確認していくのが、今回は一番手っ取り早く理解できるのではないかと思います。
復習も兼ねて、更に仕訳問題に取り組みたい方は以下のボタンより、問題にトライしてみてください。
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