次の各取引を仕訳しなさい。尚、勘定科目は次の中から最も適当なものを選び解答すること。
現金 当座預金 前払金 未払金 土地 建物 備品
車両運搬具 支払手数料 買掛金 支払手形
(1)会社の営業で使用する備品を¥300,000で購入し、代金は備品を据え付ける費用¥20,000と共に現金で支払った。
(2)当社は当期に建物¥30,000,000を購入し、小切手を振り出し支払った。なお、不動産業者への仲介手数料¥400,000は現金で支払った。
(3)棚を¥500,000購入し、代金のうち¥400,000は小切手を振り出し支払い、残りは今月末に支払うこととした。なお、この棚を引き取る際、引取運賃¥20,000を現金で支払った。
(4)営業用に用いる乗用車¥2,000,000を購入し、代金は現金で支払った。
解答
番号 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|---|
(1) | 備品 | 320,000 | 現金 | 320,000 | |
(2) | 建物 | 30,400,000 | 当座預金 現金 | 30,000,000 400,000 | |
(3) | 備品 | 520,000 | 当座預金 未払金 現金 | 400,000 100,000 20,000 | |
(4) | 車両運搬具 | 2,000,000 | 現金 | 2,000,000 |
解説
有形固定資産を取得した際は、取得した資産を貸方に仕訳を行います。
(1)~(3)の仕訳について
固定資産の取得において、取得原価は購入対価と付随費用を合わせた金額となります。つまり、(1)の仕訳で考えると、備品自体は¥300,000ですが、取得に際し、据付費用¥20,000の付随費用が生じているため、これらを合わせた金額を備品の取得原価として仕訳を行います。
購入対価と使用できるまでに要した費用を合わせたものが取得原価です。
簿記3級では、有形固定資産しか出題されないと思いますが、簿記2級へ進むかたは、簿記2級では有形があるということで、無形の固定資産について出題されます。ただ、基本的に考え方は同じであるため、簿記3級で有形固定資産の仕訳の仕方と、それぞれの意味をしっかり理解しておけば問題ないかと思います。
固定資産についての簡易解説
固定資産は、建物や車両といった購入した場合の会計処理です。
固定資産とは、購入した後長期間使用したり投資を回収する資産としての性質を有します。その中でも、建物や車両といったものは、具体的な形を持っているため有形固定資産と呼ばれます。
今回の仕訳問題では、有形固定資産の購入(取得)に焦点を当てた問題でした。
テキストベースで復習したい方は、以下の記事を参考にしてください。