円高・円安の影響と為替変動における対策について

2022年は急激な円安に見舞われた一年でした。昨年は円が高い時は1ドル=約115円でしたが、円が安い時は1ドル=約150円となり、1年で35円程度の急激な変動があり、私生活にも大きな影響があった年であったと思います。為替の影響は、私生活においても、資産運用においても決して無視することはできません。

今回は、このドルと円に関して、円高と円安になるとどの様な影響が出るのかを解説します。そして、円安や円高になった場合でも、唯一ブレない対策は、自分への投資です。

自分のスキルや経験、知識は誰にも奪われません。これらを身に付け活用していくことが、将来への備えになるのではないでしょうか?

為替って何? (円安と円高の影響について)

為替を簡単に説明すると、円やドル、ユーロ等の通貨の交換比率の事を言います。

例えば、1ドル=130円であったり、1ユーロ=150円であったりです。

これらは、物の値段が変動するのと同様に、日々比率が変化します。そして、この比率が大きく変動することにより、円高になったり、円安になったりするのです。

円高・円安どっちが良いかではなく、両方ともメリットとデメリットがあり、その点をしっかり認識しておく必要があると思います。

為替相場について、正確な解説が日本銀行HPにありましたので、以下引用します。

為替相場(為替レート)は、外国為替市場において異なる通貨が交換(売買)される際の交換比率です。一般に、わが国で最も頻繁に目にする為替相場は円・ドル相場ですが、そのほかにも様々な通貨の組み合わせに関する相場が存在します。

変動相場制においては、為替相場は、誰かが一方的、恣意的に決めるわけではなく、市場における需要と供給のバランスによって決まります。これは、物やサービスの価格が決まるのと同じ原理です。

 日本銀行HPより引用 <https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/intl/g17.htm>

円高とは何か? / 円高のメリット・デメリットについて

円高は、円の価値が相対的に外国の貨幣よりも高まっていることをいいます。

簡単に言うと、円高の時は海外旅行に行った時に、少ない金額の日本円で多くの娯楽が楽しむことが出来き、多くの物を購入できます。また、海外の物を安く仕入れることができ、身近なものでは石油の値段が下がったりします。

一方で、日本の物を海外で輸出して売る際は、外国通貨よりも少ない円を必要とするため、利益が減ります。

例えば、1ドル=100円の時であれば、手元に10万円があれば、1,000ドルの物を購入できます。これが、1ドル=80円と円高になると、手元に10万円があれば、1,250ドルの物を購入することができ、同じ日本円でも、外国の物を購入できる金額が変わってくるのです。

これが、「円高」と言われる状態となります。

また、円高について日本銀行のHPの解説を以下引用します。

円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。

例えば、日本人が旅先のハワイで買い物をするため、手元にある1万円をドルに両替するとします。為替相場が1ドル=100円であれば、1万を100で割った100ドルになります。
しかし、もし為替相場が1ドル=80円であれば、1万を80で割った125ドルになり、また、1ドル=125円であれば、1万を125で割った80ドルになります。
これらを比べると、1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより多くのドルを取得できるので、円高ということになります。
逆に、1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより少ないドルしか取得できないので、円安ということになります。

日本銀行HPより引用<https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/intl/g18.htm>

円安とは何か? / 円安のメリット・デメリットについて

円安は、円の価値が相対的に外国の通貨よりも下がっていることを言います。

円安の時は、例えば外国からの物を高い金額で仕入れてしまうため、日本で販売する際に、日本円で見た時に高くなります。一方で、日本で製造した物を海外に輸出して販売した際に、外国通貨よりも多くの円を必要とするため、利益が増えます。

例えば、先ほどの円高の例の逆のことが言えます。1ドル=100円の時から、1ドル=120円と円安になった場合を考えみます。そうすると、手元に10万円あると、約8.33ドルの物を購入することになり、少しの物しか購入できません。

しかし、見方を変えると、1ドルが手元にあったとすると、1ドル=100円の時は、100円になりますが、円安が進み1ドル=120円となると、120円になります。つまり、同じドルでも多くの日本円を手にすることができる状態と言えます。

これが、「円安」と呼ばれる状態になります。

為替の影響への対策法 / 昨今の円安にどうやって対抗するか?

2022年は急激な円安に見舞われました。そのため、輸入に頼っている石油の値段は高くなり、生活費が増えました。一方で、日本で製造し、海外へ輸出・販売を行っている企業は大きく業績を伸ばした一年となっています。

円安は円の価値が相対的に外国と比べ下がっている状態です。価値が目減りしている状態であるため、円を持ち続けるのは見方によってはリスクとなり得ます。

その時の対策としては、以下の2点があります。

対策

①見栄を張る生活を辞めて、節約する。

②投資を行う(金融資産への投資と自己投資)

①見栄を張る生活を辞めて、節約する

これは、即効性があり、すぐに対策ができ効果が出ます。生活費が外的要因で増加したとしても、そもそもの生活費が低ければ問題なく、過ごしていけます。

ただし、節約には限界があります。無理やり節約をし過ぎると、生活がボロボロになってしまう可能性があるため、70点くらいを目指して行動することをお勧めします。

私は、格安SIMを使用して通信費を抑えたり、自炊をして食費を抑えること、そして保険を必要にすることで支出を抑えてきました。その一方で、水道代やガス代等はあまり節約しようとは考えずに、普通に生活しています。

要は、「自分の生活満足度を大きく下げる様な節約はしないということを徹底した。」これに尽きます。

しかし、これはある程度の対策になりますが、根本の解決には結びつかないと私は考えています。そのため、②も同時に行う必要があると思います。

節約に関しては、リベ大の両学長の動画を参考にしていただければと思います。私もこの動画を参考にして支出を下げ、資産を大きく形成することに成功しました。

②投資を行う(金融資産への投資と自己投資)

日本以外の金融資産として、優良な外国株へ投資したり、外国債券へ投資をする。日本円の価値が下がるということは、外国通貨の価値が上がっているという事なので、対策になり得るのではないでしょうか?

そして、自分への投資(自己投資)も大切です。お金は無くしたり、奪れてしまう可能性があります。しかし、自身の知識・経験・スキルは何者にも奪うことはできません。自分の腕で稼ぐ力がある人は、どんな環境でも対応できると思います。

私自身は、①の節約はある程度のレベルに達し、これ以上節約は無理かなぁと感じるところまできました。そのため、現在は②の投資へ注力をしている最中です。

優良ETFへ投資したり、日商簿記1級の学習を行い知識習得に努めたり、本業でもエンジニアとして頑張っている最中です。

投資についてはこちらを参考にどうぞ。

まとめ

為替の影響について解説しました。
円安でも円高でも、私たちの影響に良い影響、悪い影響両方発生します。

そして、昨今の急激な円安の対抗策として、自己投資が大切です。現状維持は心地よいかもしれませんが、根本の問題を解決することはできません。

行動し現状を変えていくことで、より良い状況へ自身を持っていくことが出来ると考えます。

先ずは私自身行動し成長に繋げていきます。

それでは、以上です。

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