原始時代の生活から学ぶ生活習慣

取り上げる本について

扶桑社 
タイトル:新装版 "一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書"
著者:鈴木祐

読者ターゲット層 ※私見です。
・健康な体を手に入れたい人
・生活習慣からメンタルを鍛え、パフォーマンス向上を図りたい人
・今までダイエットに失敗した人

 本書の"一生リバウンドしない"といったタイトルは凄く魅力的でありますが、本の内容は科学的な根拠を基に、どういった生活習慣を行っていけばダイエットとなり得るかが述べられています。また、それだけでなくメンタル力の向上やパフォーマンスの向上までもが、本書が言うパレオダイエットを実践すると可能となるそうです。
読んだ率直な感想は、ダイエット本じゃなくね?と思ってしまいました。それと、これは生活習慣を見直す良い参考書として活用できると思い、現在も本書の内容のいくつかを実践し、効果を実感しています。

感想

 本書での主張の私なりの解釈は、現在の生活は急激に変化し過ぎているため、遺伝子(細胞)レベルで、環境の変化に追いついていない。従って、今の生活にどっぷり浸かるのではなく、昔の人々の暮らし・生き方を参照し、取り入れていくことによっていこうというものであると思います。
 確かに、ここ数年でポケベルから携帯電話が登場し、iphoneやスマートフォンになり、だれもがもって当たり前の時代になり、自身が幼少の頃と生活環境は様変わりしています。そのため、著者の主張は私にとってはとても納得のいく内容でした。全てを取り入れ、原始的な生活を送るのは遠慮しますが、生活習慣は部分的に採用し、自身のパフォーマンス向上に寄与させたいと思っています。
 実際、料理の際は調味料をあまり使わず、素材の味で食べる様にしたり、週に3回は運動をするようになりました。まだやり始めて2週間程ですが、運動のおかげか、肩こりがなくなりました。今後効果が実感できたら、本ブログを更新します。

概要

 本書の構成は商品紹介ページに各章について記載がなかったため、著作権に配慮し明記しません。
しかし、本の帯の通り、"食う","寝る","動く"の3つのアプローチからダイエット(健康法)について述べられています。

各トピックを読んだ私の感想・要約を簡単に書くと、
食う:自分の頭が欲している食べ物と、体が欲している食べ物をしっかり切り分け、何が要因でその食べ物を欲しているのか理解する必要がある。
寝る:睡眠は無料でできる体の調子を整える誰でも可能な行動である。その睡眠の質を高めるテクニックが多数挙げられている。
動く:昔の人は運動が日常的に行われていたが、現代は動かなくても生きていけてしまう。そこに対するお手軽な運動方法と、運動するメリットが挙げられている。

パレオとは

 本書のタイトルになっている"パレオ"とは、旧石器時代を意味する英語、Paleolithicからきているみたいです。

Paleolithic : 旧石器時代の

Weblio英和辞書引用 https://ejje.weblio.jp/content/Paleolithic

つまり、原始的な生活によるダイエットとなります。
これを聞くと、そんな生活嫌だなと思う方もいるかもしれません。しかし本書を読むと、なぜその生活を著者が紹介しているか、科学的な根拠を基に解説してくれるので、この生活を少し実践してみようかなと思います。(※私見ですが、科学的に確かなことで語られるため、反論できないです。)
また、パレオダイエット以外の事も少し触れられており、是非確認して頂きたいです。

参考資料・動画

 本書の内容に書かれていることが一部語られている動画がありましたので、参考までに添付します。

最後に

 普段行う食事・睡眠・運動に対し、科学的に正しい行動を起こすことによって、体を整えることが出来きると言います。また、各トピックの参考文献が各約40本程度の論文が引用されていることから、様々なダイエット本の中でも良質な本であることが伺えると思います。本書に書かれている内容を全て実践するのは大変だと思いますが、取り入れることが出来ることを積極的に取り入れ、ダメだと言われていることを辞めていけば、大きく生活の質が改善し、ダイエット効果があると思いますので、是非ご一読ください。

 但し、生活習慣の関する研究は未だ完結しておらず、日々科学的な見解が更新されています。本書の内容を鵜吞みにするのではなく、現時点での科学的な立場からみた見解であることをご理解してください。

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