人間力を鍛えるトレーニング  / EQ2.0「心の知能指数」を高める66のテクニック

取り上げる本について

サンガ出版 
タイトル:"EQ2.0 「心の知能指数」を高める66のテクニック"
著者:トラヴィス・ブラッドベリー & ジーン・グリーブス

 普段よく見聞きするものとして知能指数(IQ)があると思いますが、今回紹介する本は知能指数の中でもEQと呼ばれる心(精神)にフォーカスした知能指数になります。

IQとEQの言葉の意味

IQ (Intelligence Quotient):知能指数
EQ (Emotional Intelligence Quotient):心の知能指数



 直ぐに測定できテレビ番組等で良く取り上げられ、すぐ測定可能な頭脳を測るIQ。

 複雑で定量的に分析するのが難しい心の能力を示すEQと区別されます。

 本書でも、導入部で述べられていますが、そこまで賢くないけど、周りから信頼され、仕事で大きな成果を挙げる人がいるとすれば、もしかするとEQ値が高い可能性があります。


 本書ではこの言葉では形容しずらい心の知能EQをどのように鍛えていくかが書かれています。

 知能を伸ばす訓練は、今まで義務教育でも実施してきたかと思います。
是非、本書にて心を鍛えるトレーニングを実施して、更なる成長を目指していきましょう。

概要

 本書の構成は以下の通りです。

第1章:EQへの旅
第2章:EQとはそもそも何か
第3章:EQの四つのスキルを理解する
第4章:EQを高めるための行動計画
第5章:自己認識力を高めるためのテクニック
第6章:自己管理力を高めるためのテクニック
第7章:社会的認識力を高めるためのテクニック
第8章:人間関係管理力を高めるためのテクニック
エピローグ:EQ分野における最近の発見

引用 出版社サンガ商品紹介ページ https://samgha.co.jp/shop/products/detail/1011 


 恐らく聞き馴染みのないEQ。それは何かを解説し、EQの4つのスキル、「自己認識力」「自己管理力」「社会的認識力」「人間関係管理力」を高めるためのテクニックがそれぞれ紹介されています。

要点 ~4つのスキルとは~

引用 出版社サンガ商品紹介ページ 
https://online.samgha-shinsha.jp/items/303b34490d7b
  

 心の知能指数EQは、上記に様に4つのスキルに分類できます。この4つのスキルを鍛えると自ずと、心の知能指数EQが向上します。


 EQは後天的に身に付けることができるスキルであり、コツコツと訓練しないと鈍化してしまうスキルでもあります。

 また、トレーニングは4つのスキルを同時に行うのではなく、一つに絞って行った方が効果が得やすいです。

私の理解でまとめると、
自己認識力:自分の内面理解
自己管理力:適応力
社会認識力:客観力
人間関係管理力:マネジメント
といった解釈です。 ※私見です。

感想

 EQを鍛える66個のトレーニングを見た感想として、理解はできるけど実際に行動しようとすると、難しいことが多いと思います。例えば、相手の立場に立って物事を考えると客観性が身につくため、社会的認識力が身に付けますと言われ、そのためのやり方を説明されても、意識して遂行するのはちょっと難しいなぁと感じてしまいました。

 しかし、タイトルにのある通り、全66個のトレーニング法が解説されているため、苦手なスキルに対しどれか一つでも自分が実践することが出来れば、次第にEQが高まり、状況が改善され自身のパフォーマンスが向上すると思います。

 欲張らず、少しずつの改善を積み上げていくのが適切かと考えます。

私見として、EQの能力の向上は一朝一夕では成せないと考えます。それは、誰も今まで過ごしてきた時間があって価値観を築いてきたため、直ぐにEQを鍛えるために、価値観を修正しようと思っても中々難しいからです。"石の上にも三年"ということわざがあるように、コツコツと考えを修正・向上していく努力がEQを鍛え、人間力を鍛えるためには必要なのではないでしょうか。

各スキルの鍛え方を詳しく解説したいのですが、著作権に配慮し割愛します。
その代わりに、本書のことが語られる資料や動画を参考として添付します。本を買うのに抵抗があるかたは、こちらをチェックして下さい。

参考動画

最後に

 本書では、各スキルのトレーニングだけでなく、現状のEQを測定するテストを受けることができます。

 このテストで現状を把握し、自分の弱点を可視化し認知して、改善することにより、EQの効率的に伸ばすことができると思います。
※本書の最終頁にパスコードがあり、リンク先に打ち込むとテストが受けられます。

 トレーニング後も再度確認し、過去の自分と比較して成長しているのかどうかもできるため、
是非本書を手に取り、EQの継続的な向上に努めてみませんか?

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