
今回学習する内容は、有形固定資産の会計処理で少し発展的な内容です。
題名の通り、"資本的支出"と"収益的支出"について学習していきます。
簡潔に言うと、耐用年数の増加の為の支出です。
しっかり説明すると、有形固定資産の価値を高めるために支払われる支出の事を示します。
例えば、建物の耐震構造を高めることにより、耐用年数が増加したり、他にも価値を高めるという観点で言えば、防火・防音構造にするといった事です。
次に、収益的な支出とは何でしょうか・・・
簡単に言うと、壊れた部分を修理するための支出のことです。
しっかり説明すると、有形固定資産の価値を維持または管理する為に支払われる支出のことを示します。
例えば、建物壁が壊れている部分を修理することが挙げられます。
以上が、資本的な支出と収益的な支出です。
この2つはそれぞれ仕訳の仕方が異なります。
資本的な支出と収益的な支出の勘定科目
資本的な支出
資本的な支出の場合、有形固定資産の価値を高めているため、対象となる有形固定資産の帳簿価額(原価)を増加させます。
つまり、建物の改良で、¥10,000,000の建物の価値を高める現金で支出をした場合、建物の勘定科目(資産)を増加させる仕訳を行います。つまり、借方に計上。

収益的な支出
収益的な支出の場合、修繕費という費用科目を用いて仕訳を行います。
建物の壊れた壁を修理するために、現金¥2,000,000を収益的な支出をした場合、以下のような仕訳となります。

それでは、いつものごとく例題より確認していきましょう。
資本的な支出と収益的な支出の例題
当社は、取得してから10年経過した建物の改良と修繕を行い、代金は現金で¥50,000支払った。このうち、¥40,000は建物の価値を高める支出額であり、他¥10,000は現状を維持するための支出額であった。
現金、修繕費、建物
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
建物 修繕費 | 40,000 10,000 | 現金 | 50,000 |
資本的な支出額¥40,000は建物の価値を高めているため、借方に建物を計上します。
収益的な支出額¥10,000は、修繕費科目の費用として仕訳を行います。
最後に
資本的な支出と収益的な支出は、問題文をよく読めば、見分けられると思います。
大切ことは、資本的な支出は、有形固定資産の価値を高めるという点です。
私個人としては、昔学習していた時に、途中からでも価値が上げる仕訳ができるんだなぁと少し関心してしましました。
それでは、今回は以上です。ありがとうございました。
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