簿記3級仕訳問題 / 立替金・法定福利費について

 各取引を仕訳しなさい。尚、勘定科目は次の中から最も適当なものを選び解答すること。

 現金  当座預金  立替金  従業員立替金  所得税預り金 
 社会保険料預り金  従業員預り金  仕入  売上  買掛金  売掛金
 給料  保険料  法定福利費

(1)従業員の生命保険料¥30,000を現金で立て替えて支払った。
(2)給料¥300,000につき、立て替えていた従業員個人の生命保険料¥30,000と源泉所得税¥25,000、保険料の従業員負担分¥15,000を差し引いて小切手を振り出し支払った。
(3)本年度の健康保険料と厚生年金保険料の合計¥150,000(従業員負担分¥75,000、会社負担分¥75,000)を一括して現金で支払った。
(4)給料¥200,000につき、立て替えていた従業員個人の生命保険料¥10,000と源泉所得税¥15,000、保険料の従業員負担分¥10,000と社員旅行費用の従業員負担分¥5,000を差し引いて小切手を振り出し支払った。

解答

番号借方金額 貸方金額
(1)従業員立替金30,000現金30,000
(2)給料300,000従業員立替金
所得税預り金
社会保険料預り金
当座預金
30,000
25,000
15,000
230,000
(3)社会保険料預り金
法定福利費
75,000
75,000
現金150,000
(4)給料300,000従業員立替金
所得税預り金
社会保険料預り金
従業員預り金
当座預金
30,000
25,000
15,000
5,000
230,000

立替金・法定福利費について簡易解説

この仕訳問題では、立替金勘定と預り金勘定と法定福利費の会計処理を行います。
立替金・・・他人が支払う費用を一時的に立て替えて支払った場合に用いる。従業員の分を立て替える場合は、別途従業員立替金勘定を用いる場合がある。
預り金・・・他人のお金を預かった場合に用いる。余談ですが、サラリーマンが基本確定申告をしなくても良いのは、社会保険料は会社と折半なのですが、会社が変わりにしているからです。
法定福利費・・・社会保険料等の会社負担分を支払った場合に用いる。

テキストベースで復習したい方は、以下の記事を参考にしてください。

 

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