次の各取引を仕訳しなさい。尚、勘定科目は次の中から最も適当なものを選び解答すること。
現金 当座預金 建物 備品 車両運搬具 減価償却費
建物減価償却累計額 備品減価償却累計額 車両運搬具減価償却累計額
(1)当期首に車両¥4,000,000(耐用年数8年、残存価額ゼロ)を現金で購入した。
(2)決算にあたり、(1)で購入した車両に対し減価償却を定額法で行った。
(3)決算にあたり、前期首に取得した建物(取得原価¥20,000,000、耐用年数20年、残存価額ゼロ)
(4)決算にあたり、前期首に取得した備品(取得原価¥500,000、耐用年数10年、残存価額ゼロ)
解答
番号 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|---|
(1) | 車両運搬具 | 4,000,000 | 現金 | 4,000,000 | |
(2) | 減価償却費 | 500,000 | 車両運搬具 減価償却累計額 | 500,000 | |
(3) | 減価償却費 | 1,000,000 | 建物減価償却累計額 | 1,000,000 | |
(4) | 減価償却費 | 50,000 | 備品減価償却累計額 | 50,000 |
解説
減価償却費の計上においては、取得原価を耐用年数で割った金額を計上します。
減価償却費は費用計上で借方に仕訳を行い、各有形固定資産の減価償却償却累計額は有形固定資産の減少を意味する評価勘定として貸方に仕訳を行います。
尚、減価償却累計額は頭に有形固定資産の名称を付した勘定科目が用いられることが多いです。
今回は、期首から期末までの減価償却費を計算し、会計処理を行いましたが、期中に購入し、決算をむかえた場合は、月割り計算か日割り計算(問題で指定される)で会計処理をします。
減価償却について簡易解説
今回は、固定資産の減価償却について確認していきたいと思います。
簿記の学習を進めていくと必ず出てくる減価償却とは一体何かを、普段私たちが用いている表現で説明すると、分割払いが減価償却というものになります。
また、費用の繰延とも言う場合があるそうです。
簿記の用語を用いて正確に説明すると、有形固定資産(車両や建物、備品等)は、時間経過と共に劣化、陳腐化していくため、この価値の減少を帳簿に反映させる手続きの事を減価償却と呼んでいます。この減価償却は主に決算時に計上されます。
※その他では、有形固定資産の売却時に経過した期間の減価償却を行います。
テキストベースで復習したい方は、以下の記事を参考にしてください。