今回は米国のハイテク企業へ投資できるETF"QQQ"について紹介したいと思います。
米国のハイテク関連は絶好調で、NYダウを押し上げている主要因がハイテク関連銘柄の高騰と言われれています。
特にGAFAMと呼ばれる、アメリカのハイテク企業の頭文字をとった、"Google","Apple","Facebook","Amazon","Microsoft"の5社の合計時価総額は、日本の東証一部上場企業の全時価総額の合計金額よりも高いです。
それだけ、米国のハイテク産業は成長著しいです。
時価総額合計: GAFA-M > 東証一部上場
そんな、米国のハイテク企業100柄にまとめて投資できるのが今回紹介するETF"QQQ"です。
注)ナスダックに上場している全銘柄の内、時価総額が大きい100銘柄を選定したのがナスダック100指数への投資であり、この指数に連動する"QQQ"は結果として、現在GAFAM等のIT企業の時価総額が高いため、IT企業への投資比率が高くなります。
QQQの概要
QQQの基本情報について解説していきます
QQQの正式名称(商品名) | Invesco QQQ Trust Series 1 |
運用会社 | Invesco |
純資産額 | 約1420億$ (約19.9兆円 1$=140円) |
総経費 | 0.20% |
構成銘柄数 | 102銘柄 |
直近配当利回り | 0.80%(税込) ※2022年10月15日bloomberg参照 |
設定日 | 1999年3月10日 |
QQQは約5年で価格が約2倍になっている、急成長ETF。
このETFは、ナスダック100指数への連動を目指しており、組み入れセクターの約50%がIT企業となっています。
現在QQQは1株約300$近くあり高いですが、GAFAMのGoogleだけで1株約100$であるため、米国のIT企業に投資したい方は、QQQでIT企業に分散して投資する価値は十分ありそうです。
ナスダック100指数とは?
ナスダックは全米証券業協会が運営している株式市場(約3000銘柄)のことを示しており、この時価総額上位100銘柄をナスダック100指数を読んでいます。
※ナスダックは、IT企業が多く上場している株式市場です。
IT企業は現在成長著しいため、配当金を出さない企業も多く、配当金0.6%と少ないです。
今後の成長を期待してキャピタルゲインを狙えると思う方は、投資を検討する余地があります。
また、成長が鈍化して株価が下がってくると、利益を株主に還元することも考えられるため、将来の配当金増加を期待して、投資するといった手法もあり得ます。
QQQへ投資するメリット
世界の技術発展を牽引する米国IT企業へ投資できる
QQQのメリットは、Googleやテスラ、アップルといった有名IT企業への投資比率を高く投資することができる点です。
また、IT企業のみではなく、時価総額上位100銘柄であるため、他のセクター(業種)への投資も同時に行えます。
経済を牽引してきたIT企業が今後も成長を続けると思う人は、キャピタルゲインを目指して投資するといった考え方もできます。
QQQへ投資するデメリット
経費率が他の優良ETFと比べて高い
経費率が0.2%であり、私は少し高く感じます。
他の優良ETFと比べると以下の通りです。
QQQ | VT(全世界株) | VTI(全米株) | VOO(S&P500) | |
経費率 | 0.2% | 0.07% | 0.03% | 0.03% |
上記の通り、インデックス投資の王道ETFと比べると、経費率の高さが目立ちます。
ただ、優良ETFと比べた場合の話であり、0.2%は低いことには変わりないです。
これは投資する人の判断によるところではないでしょうか。
分散効果が小さい
QQQへ投資すると、約50%の比率でIT企業への投資となり、分散効果が低いです。
長期投資で分散させ、枕を高くした方には少しオススメはしづらいです。
将来は誰もわからない
確かに、米国のIT企業の成長は著しいですが、将来どうなるかわかりません。
私なら自身のポートフォリオのセクターの情報系の構成を増やしたいと考える場合に、今回のQQQをスパイスとしてトッピングすると考えます。
米国のIT企業に限定せず、アメリカの主要企業全体のセクター(S&P500)に投資したい方は、"VOO"と"SPY"がお勧めです。
成長が著しいということは、周りから見放された時の落差はとんでもなく早いと思いますので、私は、米国に投資するなら、VOOをメインとして今回のQQQやその他高配当株式ETFに投資します。
皆さんはいかがでしょうか。
普段の生活で株価を気にして生活したくないので、集中投資せずに私は運用します。
他に米国ETFには良い投資先が数多くあります、是非そちらも確認してみて下さい。
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