HDV:高財務企業かつ高配当株式ETFを紹介

株式・債券投資

 前回、高配当株式ETFとしてSPYDについて書きましたが、その中で触れている”HDV”と呼ばれるETFについて今回解説していきたいと思います。

 高配当株式ETFであるHDVの特徴を簡単にいうと、“高財務企業+高配当利回り”で構成されている点です。高財務企業へ投資しているため、すぐさま倒産してしまう企業はほとんどないと考えてよいでしょう。

組み入れられている銘柄で一番多く保有しているのは、AT&T INC です(2020年9月時点)。アメリカの最大手の電話会社で、連続増配+高配当である銘柄で、売上も20兆円以上のマンモス企業です。

 悪い面も余談として示しておくと、AT&Tは負債額が多く、今年数千人規模のリストラもしているはず。高財務企業で安泰といったイメージから少し崩れつつあるのが私見です。株価も未だ回復していません。ただ、配当は高い水準です。

【2021年4月4日更新】
‘21.3の組み換えで、AT&Tが除外されました
その影響で、通信セクター割合が大幅に減少し、金融系の割合が増えています。
セクター割合としては、全体的な割合差が減ってきているのが現在の状況です。



 高配当で高財務となると、老舗企業が多いと考えられます。
理由として、なぜ高配当であるのかを考えておく必要があります。
高配当である理由は、株主から集めたお金で儲けはしたけど、新規事業であったり、新たな設備投資をする必要がないため、株主に還元するからです。
事業自体は儲かっているため、財務も良好な傾向となります。
以上、余談でした。

HDVの概要

HDVの正式名称:iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF
運用会社:BlackRock(ブラックロック)  ※世界1位の運用機関資産残高
※クリックすると、BlackRockのHDVのページに移動します

【内容】
S&P500 の指数銘柄のうち、財務状態が健全で、有名・優良企業かつ高配当利回りの75銘柄に投資しているETF。ヘルスケアとエネルギーセクターが多め。
 

総経費率:0.08%  ※かなり安い(低い)
過去12ヵ月の配当利回り:約4.12%   2020年8月時点

【分配金推移】

分配金単価(2020年3月25日):USD 0.914
分配金単価(2020年6月15日):USD 0.879
分配金単価(2020年9月23日):USD 0.851 ⇔  (2019年9月24日) USD 0.857
分配金単価(2020年12月14日):USD 0.923 ⇔  (2019年12月16日) USD 0.779
分配金単価(2021年3月25日):USD 0.882 ⇔  (2020年3月25日) USD 0.914

特徴としては、銘柄の組み換え頻度が多く、年に4回組み換えられます。
従って、今の時代に合っていないダメな銘柄を素早く外すことで、銘柄が75と少ない中でも安定したETFを実現させようとしているのではないかと思います。

 



HDVの組み入れ割合/セクター (2020年9月時点)

2020年9月23日時点では組み入れ割合上位10社は以下の通りでした。(BlackRock HP参照)

構成銘柄の上位10社は結構皆が良く聞く企業が組み入れられています。
Johnson&Johnsonは連続増配株としても有名です。
構成銘柄数は75となっています。

セクター割合は以下の通りです。(BlackRock HP参照)

概要で述べた通り、ヘルスケアとエネルギーセクターが多いです。
 景気に左右されやすいと言われている金融のセクターが大きくないことが、個人的には良い点だと感じています。
キャッシュを増やしたいのに、分配金が年によって多く下げてしまうと元も子もないためです。

HDVの組み入れ割合/セクター (2020年12月時点)

2020年12月17日時点の組み入れ割合上位10社は以下の通りです。

 上位の保有銘柄に大きな変化はありませんでした。
構成銘柄数が74になり、一つ減りましたが、大きな変化ではないため、割愛します。

 次にセクター割合を示します。

 1位と2位、そして6位と7位が入れ替わりましたが、割合でみるとそこまで大きな変化はありません。全体的に株価が戻ってきており、エネルギーは米国の大統領選で民主党が勝利した影響で注目されているため、エネルギー割合が他よりも価格が高くなっていることであると考えられます。

 



HDVの組み入れ割合/セクター (2021年3月時点)

2021年4月4日時点の組み入れ割合上位10社は以下の通りです。

 高配当株として有名なAT&Tが除外されました。

次にセクター割合を示します。

 AT&T(通信セクター)が除外された影響で、通信セクターが大幅に下がっています。この株だけで約9%を押し上げていたので、こうなるのは必然かもしれません。

 今回の組み換えで、比率が高いものが変わっており、ETF自体のセクター割合がなだらかになっていることが分かります。

 特に今まで割合の少なかった金融セクターが増えてきているのが特徴と考えます。

高配当投資のETFならHDVは一度は検討の価値有

 私見ですが、HDVはアメリカの有名企業(AT&T, JOHNSON&JOHNSON, COCA-COLA)など、成熟産業や大きな成長はあまり期待できない銘柄が多いと思います。

 それは、冒頭で説明したように高配当+高財務のETFである以上しょうがないかもしれません。
ただ、毎日の生活を少しずつ豊かにする、キャッシュを潤してくれる高配当投資をする方であれば、前回紹介したSPYDよりも安全に投資ができるのではないかと思います。

 自分で高配当+高財務企業を探して、ポートフォリオを作成する方法もありますが、正直毎日株価をみているのは面倒臭いし、時間を多く消費してしまいます。

 従って、HDVに投資して、ブラックロックに任せてしまうのも手ではないでしょうか。
もしダメな銘柄が出たら、4か月に1度のペースで銘柄を組み換えもらえますから、楽です。
しかも、維持費は0.08%であるため、ほとんどかかりません。

HDVはコロナで下げた株価もある程度回復しています。そういった状況からも、SPYDと比べて、高財務の企業に絞っているのが良かったのかもしれません。
※コロナ前株価(2月5日):約96$  2020/8/31:85$(約11.4%ダウン)

 投資は自己責任です。言われるままに投資していると、いずれ大きく損してしまう可能性が高まります。
皆さんななぜ投資するのでしょうか。
そこを明確化してから投資をすると、自分を見失うことなく、資産を運用することができると思います。
私が実践していることを過去の記事で書いているので、良かったら参考にしてみてください。

免責事項

 投資にて生じる利益・不利益は自己責任です。ご留意下さい。
当サイトのご利用は自己責任です。
当サイトのご利用によって何らかの被害や損害を被った場合でも、当サイトでは一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました