リスク分散 | 米国債券に投資できるETF(AGG,LQD)

これまで、米国の高配当株式(HDVSPYD)とS&P500(SPYとVOO)といった、"株式"を紹介してきましたが、今回は"債券"について紹介したいと思います。

債券投資の一番のメリットは、一般的に株式よりもリスクを低減しつつ、利子によりキャシュフローを豊かになる点です。

今回紹介する債券ETFは"AGG""LQD"です。

これらは、低い経費率で米国の債券へ投資できるETFであり、株式と比べて債券は元本が大きく成長はしないのですが、リスクが小さい投資と言われています。

リスク分散として、債券への投資として”LQD”は私も投資しています。

AGGの概要

AGGの基本情報について解説していきます

AGGの正式名称(商品名)iシェアーズ・コア 米国総合債券市場ETF
運用会社BlackRock  (※1:世界におけるETF純資産残高ランキング1位の運用会社)
純資産額約764億$ (約10.7兆円 1$=140円)
総経費0.03%
構成銘柄数10442銘柄
直近配当利回り2.67%(税込)  ※2:2022年10月16日bloomberg参照
設定日2003年9月26日
※1:2019年時点  ※2:上記表の値は2022年10月16日bloomberg参照,

特徴

特徴としては、政府系の債券が約7割以上を占めており、99%が投資適格の格付けを受けている債券です。AAAが73%を占めています。※2019年2月運用報告書より

信用格付けが一番高い"AAA"が7割を占めていることから、利回りが低い債券ETFです。

LQDの概要

AGGの基本情報について解説していきます

LQDの正式名称(商品名)iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF
運用会社BlackRock (※1:世界におけるETF純資産残高ランキング1位の運用会社)
純資産額約319億$ (約4.5兆円 1$=140円)
総経費0.14%
構成銘柄数2512銘柄
直近配当利回り4.06%(税込)  ※2:2022年10月16日bloomberg参照
設定日2002年7月26日
※1:2019年時点  ※2:上記表の値は2022年10月16日bloomberg参照,

特徴

特徴として、2つあります。


一つ目は、AGGと同じくファンドの97%が投資適格社債で構成されている点です。
投資適格は、"BBB"以上の信用格付けがされている債券であり、倒産し債券が回収できなくなる確率が極めて低いことを示しています。※HPの2016年の運用書より参照


"BBB"と"A"の債券割合が約8割を占めており、AGGよりも利回りが高いのは、格付けが下がっているためであることが考察できます。そのため、AGGと比べてリスクが高いです。

二つ目は、毎月配当金が得られることです。
ETFであることから、タコ足配当ではないため安心です。

毎月配当金が得られるので、配当金を再投資せずに日々の生活に使いたい人は、資産の増加とともに配当金も増加するため、生活が豊かになっていく実感が得やすくなるのではないでしょうか。

【問題提起するとすれば】 利上げと円安について

2020年は各国低金利政策をとり、各国が自国の株式を買っていることから、金利は下がるけど、株式と債券も両方上がっている状態となりました。

過去の常識では、株式と債券を組み入れると安定して運用できると言われていましたが、将来はどうなるか分からない状況と言えます。

2022年では、米国はインフレ対策として大幅の利上げをしており、AGGとLQDともに大幅に下落しています。

下落しているだけでなく、日本はさらに円安により、米国への投資(ドル建て)をすると、持っている日本円を多く払ってようやく購入できます。

逆に今の円安の状態は、米国株を既に持っている人は、為替の影響で資産額が円換算で大きくなり、配当金等も多くもらっているでしょう。

債券は元本部分は株式と違って、大幅な成長は望めません。

従って、タイミングを計る投資先とも言えます。

私も円安でなければ、今債券へ投資の検討をしたいのですが、中々手が出ないのが現状です。

そういった状況下では、度々ブログでも書いている通り、投資は自分のスキル向上(所謂自己投資)も大切ということと考えられます。

このブログでは、投資の話だけでなく、簿記の知識も少しずつ書いているため、良かったらお金のルールを学ぶ意味でも、以下の簿記の学習はお勧めです。

最後に

 自身のポートフォリオに今回紹介した"AGG"または"LQD"といった債券を組み入れてリスク分散をしてみてはいかがでしょうか。

基本的に、金利が上昇する時は、株が値上がりし、債券は下落。金利が下落する時は、株が値下がりし、債券は上昇します。

従って、逆相関の関係があると言われているため、ポートフォリオにそれぞれを組み入れると、安定して運用し易くなるのではないでしょうか。

今回は債券を紹介しましたが、他に米国ETFには良い投資先が数多くあります、是非そちらも確認してみて下さい。

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